sunawachi.com「レザー・コラム」

レザーにまつわるあれこれを不定期で書く、sunawachi.comのコラム

移転しました

スナワチのレザーコラムは、noteに移転しております。 ひきつづきよろしくお願いいたします。 Thanks. note.com

「レザーは、未来への希望とともにある」

昨日、飲食店をやっている友人と話していて、ふと気づいたので短いコラムを。 今夜気分よくなりたい人は、おいしいお店に行きます。今日買って明日気分よくなりたい人は、ユニクロに行きます。レザー製品の場合は、半年、一年後、もしかしたらそれ以上の先の…

「今年もいろんなモノつくりました2020」

どなたにとっても大変だったであろう2020年ですが、スナワチはそんな中でもいろいろなモノをつくりました。購入してくれた皆さん、オーダーをくださった皆さん、ストアやイベントを訪ねてくださった皆さん、ありがとうございました。 今年つくったモノを駆け…

「私を助けた犬のこと」

レザーストア「スナワチ」では、ジョージというヨークシャーテリアの犬が店長をしております。 OUGI Leathersの後藤さんと、ジョージ店長と、社長の私(前田将多)の二人と一匹で、ストアを運営しているのですが、過去にはジョージが後藤さんの紹介コラムを…

「愚か者のマーケティング」

私はだいたい毎日、本を読むのですが、ビジネス書と自己啓発本はあまり読みません。 読むのは、いま興味があることの新書、知らない世界が描いてあるノンフィクション、尊敬する作家や学者のコラム、そして息抜きとしての小説が多いです。 友人から『BUSINES…

「2周年記念に革下駄を発表します」

新型ウイルスによる緊急事態はようやく全国的に解除されましたが、まだ宣言下の10日ほど前に、スナワチ大阪ストアは静かに2周年を迎えました。1周年の去年は”BARスナワチ”と称して、ストアを即席のバーにしてみんなでお酒を飲んだのですが、いまはそれも叶…

ストレートに言いますと「スナワチTを買ってください」

この夏、自分で着ようと思って数枚だけ作ったスナワチTシャツは、非売品のつもりだったのですが、撤回します。 ご希望の方に販売いたします。 171cm / 63kg でLを着用 コロナウイルスの危機が日に日に拡大する状況(2020年3月末現在)の下、スナワチは昨年…

「レザーは水に弱いのか」

レザー製品を手にしたお客さんから、 「水には弱いですか?」 と訊かれることがあります。 モノによるのですが、水には注意しなくてはならないレザーもあります。 レザーは、大きくはクロム鞣しとタンニン鞣しの2種類がありますが、鞣しの薬剤や染料、顔料…

「この時代にモノを売る人間が、モノについて語る②」

前回の続編として、革靴ブランド「Grant Stone」を販売する船中俊宏さんと、スナワチ前田将多の対談の模様をまとめます。 このイベントでは、二人の「自慢の持ち物」も紹介しましたので、その一部を公開します。 Rolex Submariner 船中:これは、30才の誕生…

「この時代にモノを売る人間が、モノについて語る①」

去る2020年1月某日に、革靴ブランド「Grant Stone」を取り扱うゲットゴーイング社の船中俊宏氏と、スナワチ前田将多が対談イベントをしましたので、その一部をここでご紹介いたします。 この会は、ゲットゴーイング主催の「タシナム+タノシム」と題された…

「今年もいろんなモノつくりました」

今年もいろいろオーダーをいただいてつくったなぁ~。ということで、感謝を込めて、つくった自慢です。 誤解のなきよう書いておきますと、私はクラフツマンではありませんから、手を動かしたわけではありません。 クラフツマンという仕事人は往々にして、コ…

「ウェットフォーミングでつくったカバン」

スナワチてんちょうのじょーじです。 あいかわらずショータはちこくしたり、ごはんたべたり、ゆーびんきょくいったり、あわただしくしてるのでレザーこらむはボクがかきます。 ゴトウがすごいカバンをつくりましたので、できたけいいをごしょうかいします。 …

ナントカペイ的なサービスに、店舗から思うこと

今回はレザーの話ではありませんが、あまり語られていないし、一般の方は気にもしないであろう店舗の立場から見た電子決済サービスについてのコラムです。 電子決済サービスの会社が乱立して、わけがわからなくなってきています。飽和状態です。 お店をやっ…

「不屈のヒロキくんの話」

このレザーコラムは、いわば商売のために書いています。 スナワチの社長である前田将多が、スナワチのために書いているのですから、おのずとそういうことになります。 人の死を商売に利用するのは不本意なので、しばらく黙考したのですが、やはりこういう若…

「オーダーは、するのも請けるのもむずかしい」

1周年を迎えたスナワチ大阪ストアでは、ここのところなぜかワンオフのオーダーが続いております。ワンオフというのは「一点モノ」のことです。 一点モノというのは、「いつかこんなモノを、誰かに依頼してみたいけど、どこに頼んでいいのかわからない」とい…

「うまく言葉にできませんが、1周年を迎えて皆さんに感謝を」

スナワチ大阪ストアが開店より1周年を迎えました。 大阪は本町の裏通りまで、足を運んでくださいました皆さんに心から感謝申し上げます。 多くの方がSNSを通じて我々のことを知って、遠方よりお越しくださいました。一番遠かった方はドイツです(笑)。 大…

「私の好きなレザーの話」

レザーというのは、動物の種類、鞣し方(タンニン鞣し/クロム鞣し)、染色、仕上げの方法などによって、種類は無限に生み出されますから、いい悪いというより、自分の好き好きで選べばいいのだと、基本的には思います。 ただ、さまざまなレザーに触れて、使…

「であいについて」

スナワチ社長の前田将多です。レザー専門店「スナワチ大阪ストア」では、日本の小さなレザーブランドを取り扱っていますが、そのうちの一つ、Big Mouse Jimmy後藤さんが店舗をシェアして、ここに常駐しています。 「後藤さんとはどうやって出会ったのですか…

「栃木レザーを訪問」

昨年末に、泣く子もだまる栃木レザーを見学させてもらってきましたので、レポートします。 栃木レザーと聞いても、レザーファン以外はわからないかもしれませんが、国内タンナー(レザーを鞣す工場)としては非常に高い評判を獲得している企業です。そうです…

「正しくても、やりたくないこと」

スナワチ大阪ストアをオープンして半年になりました。 クラフツマンの後藤さんとジョージ店長と、ひと夏を越して、もうすぐ冬を迎えることになります。あっという間でしたな……。おかげさまで楽しくやっております。 後藤さんは多くのご注文をいただき、毎日…

「ショータのうでわ」

こんかいのれざーこらむも、ボクがかきます。すなわちてんちょうのじょーじです。 しゃちょうをしているショータのうでわについてかきます。 ショータはいつもこれをつけています。 はたらいてる時も、ねてる時も、おふろの時も、のんでる時もつけています。…

「財布とかカバンとか、いらない社会」

スマホが殺したものを数え上げればキリがありません。 まず、書籍、そしてゲーム機。それから、ラジオや音楽プレイヤー、コンパクトカメラ。その他、計算機、手帳、ペンなどもかなり喰われています。 電子決済がもっと普及したら、そのうちに財布も不要にな…

「僕の仕事、みんなとの仕事」

スナワチ大阪ストアでは、KIGO特集をしています。 ブルハイド(去勢していないオス牛の革)を使ったカバンが代表作である、ものづくりの町、東大阪のレザーブランドです。 ブル以外にもカーフ(生後6カ月以内の仔牛)、キップ(6カ月から2年程度の若…

「ゴトウ」

スナワチ大阪ストアの店長にしゅうにんした、ジョージです。ただのかんばん犬からしょうかくしました。 社長のショータがいそがしそうなので、今回のれざーこらむはボクが書きます。 ボクのさいきんのおきにいりであるゴトウについて書きます。 ゴトウは革し…

「なんだか特異な店」

スナワチの店舗が、大阪は本町にできました。 オンラインストアとして2015年に発足したスナワチですが、レザーという製品の特性から、実際に見て、触って、嗅いでいただくという必要性は常に感じておりました。 そのため、POP-UPストアとして、これまで東京…

「結婚もレザーも、メンテ次第で一生もちます」

友人の結婚祝いには、キッチン用品とかペアのグラスなどの食器、お酒、タオルなど、さまざまな品物が考えられますが、私(スナワチ代表の前田)は、この仕事をはじめる十数年前から、レザーのカバンを贈ってきました。 財布は人それぞれの好みや、コインは別…

サラリーマンにはできない仕事

スナワチPop-upストア博多、無事に終了しました。足を運んでくださった方々へ御礼申し上げます。 Pop-upストアをやると、弊社で取り扱う各ブランドが一覧できて、私はもちろん、立ち寄ってくれるブランドの方にも他社が手掛けるレザー製品を見られて興味深い…

クリエーティブ・ディレクターの役割

弊社スナワチは、日本の小さなレザーブランドを厳選して取扱うオンラインストアです。 スナワチ自体も小さな会社ですが、おかげさまで顧客満足度は高く、お買い上げくださった方々には大変喜んでいただけております。そういう特別なレザー製品だけを扱ってい…

レザーのにおい

2018年2月某日、sunawachi.com でも取り扱う、東大阪のファクトリーブランドKIGOの内山さんとタンナー、X社を訪ねました。KIGOの代表的製品であるブルハイドを鞣すX社と打合せをするというので、私(スナワチ前田)も同行させてもらったのです。 大阪からお…

生き物の皮を革にする仕事②

「いい革、わるい革というものはない」と、村木さんは言います。「靴や服や道具など、様々な用途に合う革、合わない革というのがあるだけです」 なるほど。厳密にはもちろん、手抜き作業で鞣された革、手間ひまを惜しまずに製造された革というのがあり、原皮…