「ウェットフォーミングでつくったカバン」
スナワチてんちょうのじょーじです。
あいかわらずショータはちこくしたり、ごはんたべたり、ゆーびんきょくいったり、あわただしくしてるのでレザーこらむはボクがかきます。
ゴトウがすごいカバンをつくりましたので、できたけいいをごしょうかいします。
ゆうじんのカラキからとーとバッグをつくってほしいというイライをもらい、ゴトウはうけました。
うけるというのは「う~け~る~w」と大わらいしたではなくて、つつしんでおうけしたという意ミです(慌てて社長註:敬称略です。ジョージはどなたでも呼び捨てにします)。
ゴトウは、
「それならおもしろいほーほーがありますよ。……ただし、それにはカラキの協力がひつようです。ふっふっふ」
とブキミに目をひからせたそうです。ゴトウは、つねづねあたまに思いえがいていた、かわったほーほーをさいようすることにしたゴトウです。でした。
それは、ウェットふぉーみんぐというぎほーでカバンの底をつくるのです。
ここでボクちょっときゅーけーな。つかれたし。
……なんのハナシだっけ?
そうそう、カバンの底はレザーが角どがきつく折られて、ぬい合せてあるところにふたんがかかりやすい上、おいたときに地めんにあたってキズつきやすいんです。そこから壊れることがおおいようです。ぜんぶゴトウのうけうりなのでしらんけど。
だから、底がひとつのぱーつでできているカバンをつくれないか。そのためウェットなんとかでぎゅーっと革をまげてみよう、というのがもくろみです。
そのためには木ガタがいります。でもそんなものは売っていません。
カラキはうってつけのヒトなのです。
木材の接合で「私はプロじゃないし専用の機械持ってないし、あくまでDIYだし」と、溝を切らずに単純なビス留めで妥協する人がいるけど、それめっちゃ矛盾してて、素人で専用の機械がなくても工夫してやれよってのが“Do It Yourself”だろ…と、ひとりフンフン言いながら溝を切りまくったワシ何屋やねん pic.twitter.com/Lf5DvY5zEW
— 唐木俊介 (@s_karaqui) April 20, 2019
クッキーとビスケットの違いは糖分と脂肪分を全体の40%以上含んでいれば「クッキー」と呼んでもいいのに対して「ビスケット」は板同士の接面に専用工具で穴を開けボンドを付けてチップを挟んで1枚の板に接ぐのだこれ本当に名前「ビスケット」でメーカーは“森永”じゃなくて“マキタ”なのだワシ何屋やねん pic.twitter.com/Oqe2ztKkmp
— 唐木俊介 (@s_karaqui) February 3, 2019
カラキはかいしゃ員ですが、えんすーじあすてぃっくなサーふぁーで、でぃーあいわいのタツジンです(社長註:enthusiastic = 熱心な、です)。
なんとゴトウとそーだんをかさね、木ガタをよういしてくれました。
ゴトウはまず2枚がさねのレザーを水にひたしてびちゃびちゃにし、木ガタにまきつけて固定しようとしました。
クギでうっちゃうということもありえましたが、木ガタが穴だらけになるので、ゴトウは、レザーにぱんち穴をあけてヒモでしばるほーほーでやってみました。
これが、めちゃくちゃたいへんだったみたいでした。
じょうぶなレザーも、さすがにびちゃびちゃでは弱くて、ヒモをぎゅーすると、ぶちーってやぶれちゃうのです。
でも、ぎゅーしないとちゃんとかたちがつきませんから、できるかぎりぎゅーする、ぶちーっなるというくりかえしで、その日は午後じゅう「あぁー!」とか「うわー!」とかゴトウの苦モンのこえが聞こえてきました。
レザーの染料がしみて、ゴトウの手はまっくろでしたが、なんとかシワものばして、ぐるぐるにしばることができました。
あとはほーちです。革のセンイの中までぬらしてますから、すぐにはかわきません。3日くらいおいておきましたっけね。
かわいたらカットして、まるいところだけつかいます。
ちょっとタイム。おもいだしただけでくだびれたよ、ボクは……。
はい、できました。とちゅうははしょったけど、できたよ。
これはオーイェー! です。
ぶらっく&ぶらっくですし、一見ハデさはありませんが、よく見たら「どーなってんのコレ」というカバンです。
カラキもとてもよろこんでくれたみたいでよかったです。
良すぎる。
— 唐木俊介 (@s_karaqui) September 25, 2019
細部に至るまで相談を繰り返したフルオーダーメイド。@Sunawachi 前田さん後藤さん、最高の逸品をありがとうございます。
さて、明日からヘビーユーズ。楽しみだ。
「何十年モノの愛用品」と呼べる宝物を手に入れようと思うと、何十年もかかる。そう考えると、あまり時間はないのだ。 pic.twitter.com/iu8JAa7hDh
ゴトウはもうつくりたくなさそうですが、木ガタはありますから、ごしょもうのおきゃくさんがいらしたら、ボクがてんちょうとして、ゴトウをしばきたおしてつくらせますよ。
「愛せるモノを、持たないか?」
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